Book

2009年6月30日 (火)

『目で見る日本登山史』


目で見る日本登山史


買ったきっかけ:
日本人の山への関わりをおおざっぱに知りたかった。

感想:
出版社の社会的役割を編纂した書籍では。
個人所有と思われる写真の掲載にそれを感じる。
明治時代の写真で、もともと山で暮らす仕事の人の服装と、舶来品を身につけた趣味の人との服装の違いに注目。極地がテクノロジーとともに一般化されることが「目で見て」わかった気がする。

おすすめポイント:
貴重なイラスト・写真で、「山に登る事」の概要をつかめた。
道具・書籍の紹介など、限られた紙面で盛りだくさんの内容だと思う。


目で見る日本登山史





目で見る日本登山史

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年1月20日 (火)

モノの価値は・・・

Ca360115

経済的な理由から事務所兼住居となり、
引っ越しの準備中。
荷物整理で自宅の本とビデオを一斉処分ということで、
大手買い取り店へ。
100点あまりで1500円ほど。
ん〜。
ビデオはカテゴリ的にあかんらしく、処分と悲しい結末に。
ロック・ブルースファンがいたら「あぁ、それは・・・」と言いそうなDVD化されていないものもあったが、
マニュアル通りの対応なのでで仕方ない。
一番買い取り金額の高かったのがマンガであった。

ギターアンプなど大物は、
価値のわかる人にとオークションに出品中。
これもアップロードやら紹介文作りやら配送の手配やらたいへんエネルギーがいる。
およそ1週間先の終了時のスケジュールまで管理される事になる。
そんでも使用頻度の少ないものを減らしていくのは気分がいいのぉ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年1月17日 (土)

【山人たちの賦】甲斐崎 圭 著(山と渓谷社)

発売日が 1986年で、絶版。
木地師やマタギ、職業的釣り師など当時でも成り立たない山の職人の紹介。
もっと民俗学に寄ったらどうだとアドバイスを受けたとあとがきにあるように、
深く掘り下げた内容ではないが、
あぁこんな仕事・暮らしもあるのかと。

ここで紹介されているのは職能的に残らざるをえなかった、
あるいは経済的な見返りを大きく期待しなかった人たちの記録のようだ。
羨ましいというのはなんだけど、
年末年始の人身事故で電車が遅れるときに、
熊に殺された方が・・・と。
本能的に生き延びようとあがく事で知るのかもしれん。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月15日 (木)

【ゴサインタン―神の座】篠田 節子 (著) 文春文庫


ゴサインタン―神の座 (文春文庫)


感想:
山の写真に惹かれて手に取ってみたが、大正解。
転落から再生するのになにが必要なのか。
うーんと考えさせられた。
長編なのに飛ばし読みできない無駄のなさ。
感動の山本周五郎賞受賞作。
山登りの本ではありません。


ゴサインタン―神の座 (文春文庫)


著者:篠田 節子




ゴサインタン―神の座 (文春文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月19日 (金)

【ねじ式,夜が掴む】つげ義春(ちくま文庫)

Photo_2

いましろたかしを貸したら、これが戻って来た。
どーしようもなさっぷりが似てなくもない。
「ねじ式」はさっぱりワカラン。
場末の淀んだ空気感、敗北感。
しかしいまだに読み続けられているのは嬉しい。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年12月 5日 (金)

【丹沢・山暮らし】中村 芳男 著 どうぶつ社

21572435rbl_sl500_aa140_

禁漁後に通い始めた丹沢の管理釣り場、
丹沢ホーム
キリスト教の牧師が戦災孤児などを引き取り、
育てる為に始めた国民宿舎だと知ったのは、
「丹沢 (日本の名山)」という本だった。

本書は創立者の自伝。
茨城で詐欺にあい、土地を追われ丹沢へ。
戦後の苦しい時代に孤児だけでなく、犯罪者も受け入れたという。

失意からの原動力は信仰心だったのだろうか。
涙々の一冊。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月27日 (木)

【山里の釣りから】内山 節 著(日本経済評論社)

山里経済はどーなっとるのという内容で、
山暮らしに憧れる理由の一つがわかった気がする。
労働の質というか成り立ちが違う、と。

魚は、川は、木は、山は、暮らしはと、
山へ行くことで興味の対象が広がるのが渓流釣りの楽しみで、
それに応えてくれる釣り人の本が多いのはウレシイのぉ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月15日 (土)

【ヒト、山に登る】柏瀬 祐之 著 白水Uブックス

41r5420k9gl_sl500_aa240_

なんで山登りをするんかということを、
宗教・科学・進化論・宗教論など様々な分野から考察しとります。
なにしろソシュール(言語哲学者・記号論で知りました)まで出てきますから。
そのわりに口語体で読みやすく、
ほー、へー、はぁー、むー、とオモシロイ。

そこに山があるから登る、という不明瞭さはバイク乗りにも言えるんじゃなかと感じているが、
ワカラナンひとに説明しづらいもどかしさがちょっとだけ伝えやすくなる、かもしれん。
その点『禅とオートバイ修理技術』より押し付けがましくないのは、
一歩引いた表現が多いからではなかろうか。
エッセイであって、論文じゃないし。

日本独自の「山」への関わりが記載されていないのが残念。
あと、「欲求」と「欲望」は異なるというわりに、
次章で混同しているんじゃないのと、ん〜と唸ることも。
しかし、ここから他の本(参考文献)へ繋がる入り口になった。

マイノリティがヘンなヒトとのけ者にされない為には、
理屈が必要かねぇ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年10月21日 (火)

【虹色にランドスケープ】 熊谷 達也 著 文春文庫

Photo

虹色にランドスケープ (文春文庫 く 29-2)

感想:
本屋で平積みされていた熊谷達也のバイク小説。
登場するバイクはZ2、RZ250(初期型)、SR500などなど。
雨の高速でRZ250の不安定な挙動はリアルな描写。
仕事・家庭・リストラと40歳前後には現実的な内容ですな。

解説がアウトライダー編集長で思い出す。
ずいぶん前にインタビューを読んだことがあった。
地味な人だなぁとの記憶があるが、
いまになって著者のマタギ小説を読みあさることになるとは。

虹色にランドスケープ (文春文庫 く 29-2)

著者:熊谷 達也

虹色にランドスケープ (文春文庫 く 29-2)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年10月16日 (木)

【相剋の森】熊谷達也 著 集英社文庫

Photo

相剋の森 (集英社文庫)

感想:
マタギ三部作の一作目。
現代を描いている為、
狩猟に関する問題がリアルに感じられる。

先に二作目を読んだあとだったが、
後半で話が繋がるんで前後して読んでも楽しめた。

相剋の森 (集英社文庫)

著者:熊谷 達也

相剋の森 (集英社文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年10月10日 (金)

【邂逅の森】熊谷達也 著 文春文庫

515yst2wx9l_sl500_aa240_

邂逅の森 (文春文庫)

感想:
大正から昭和初期の阿仁マタギを題材にした長編小説。
頭領の言う「人間が作った法律よりも先にある、自然の掟・・・」は深い。
透明な読後感。
山本周五郎賞。
泣けた。
(著者はバイク乗り)

邂逅の森 (文春文庫)

著者:熊谷 達也

邂逅の森 (文春文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 7日 (火)

【岩魚が呼んだ―岩魚と加仁湯交遊録】青柳陽一 著 ごま書房

Photo

ドキュメント「岩魚が呼んだ」―岩魚と加仁湯交遊録

感想:
奥鬼怒岩魚保存会を設立するまでの実話。
イワナの釣り方も実践的で参考になるが、
日光マタギとの泊まりがけの釣行で、
木綿袋で米を炊く(蒸す)などマタギの知恵が興味深い。
携帯品は山刀(刃渡り24cm)・味噌・塩・米・マッチ・鹿の皮(レインコート)くらいと究極のコンパクトさ。
山刀は佐治武士作「渓流冠」として販売している。

読点が多くてちょっと読みにくいが、
釣人と山に暮らす人との関わりは貴重な体験談だと思う。時代(昭和39年〜)も良かった。

ドキュメント「岩魚が呼んだ」―岩魚と加仁湯交遊録

著者:青柳 陽一

ドキュメント「岩魚が呼んだ」―岩魚と加仁湯交遊録

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 6日 (月)

【山が消えた—残土・産廃戦争】 佐久間充 著  岩波新書

Photo

山が消えた―残土・産廃戦争 (岩波新書 新赤版 (789))

感想:
渓流釣りが出来ないのは千葉県と沖縄県ということを聞いたことがある。
千葉県の山砂採取で山が消え、その跡地に産業廃棄物が埋められた事を知ると、もしかしてそれが原因なのかと勘ぐりたくなる。
地理的な要因もあるから一概にはいえんかもしれんが。
山が無くなるという破壊の現場が見えるのは衝撃的。

山が消えた―残土・産廃戦争 (岩波新書 新赤版 (789))

著者:佐久間 充

山が消えた―残土・産廃戦争 (岩波新書 新赤版 (789))

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 3日 (金)

【イワナの謎を追う】石城 謙吉 著 岩波新書

Photo

北海道のアメマスとオショロコマの生態研究書。
分布域から生息実態まで採取・実験データで解説されてて文章もわかりやすい。
同じイワナでも上流に生息するオショロコマ、
海に降りるアメマスと棲み分けをしている。
ふむふむ。
混成地域では食いもんも違い、ヤマメは水面近くに定位する。
ほぅ。
緊張関係があるから秩序が生まれる。
んー。
優しい文章だが、内容は難しかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 2日 (木)

【ぼくは猟師になった】千松 信也 著 リトル・モア

Photo

ぼくは猟師になった

感想:
大学在学中から運送のアルバイトをしながらワナ猟をはじめたそうで、写真付きでのイノシシ・シカの解体行程はかなりリアル。
どんな肉にせよ誰かが屠殺してるわけで、そんな現実を意識すると食べ物への見方が変わってきた。
表紙のイメージ通り読みやすく、こんな暮らしをしてみたいとうらやましくなる。
しかし猟にもシーズンがあったりと、副業が無いと生活が成り立ちにくいのは残念。

ぼくは猟師になった

著者:千松 信也

ぼくは猟師になった


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月30日 (火)

【里山ビジネス】玉村豊男(集英社新書)

Photo_2

里山ビジネス (集英社新書 448B)


感想:
信州の山奥でレストランとワイナリーをはじめ、たいへん繁盛しているようだ。ピンハネや搾取をして年功序列の給与体系ではなく、死ぬまで働くという考えや、もっともっとと山の営みを壊しすぎずに生活圏の境界を意識し、拡大より持続という経営姿勢に共感。田舎暮らしのイメージに偏らず、現実的な内容で山の暮らしと経済の関わりが少しだけみえてきた。


里山ビジネス (集英社新書 448B)


著者:玉村 豊男




里山ビジネス (集英社新書 448B)


| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年9月25日 (木)

【ブラックバスがメダカを食う】秋月 岩魚著  (宝島社文庫)

Photo

名前の通りイワナ好きの著者が、
ブラックバスによる生態系破壊を危惧する内容。
違法放流で繁殖地域が拡大し、
結果ブラックバス業界が潤うというような黒い背景があると推測している。
それよりイカンのは、
水温の低い渓流でも生きられるコクチバスが出始めた事。
湖に生息するブラックバスより獰猛だそうな。
うーん・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年9月19日 (金)

【日本 川紀行】向 一陽著 中公新書

51y6nq9116l_sl500_aa240_

太田川・最上川・石狩川・多摩川・筑後川の流域で暮らす人と自然のレポート。
上流域の河川工事に限らず、大量生産大量消費の伐採で変わった山など、
自然を加工する事でおきるよろしくない影響は想像以上に大きかった。
丁度いい加減ってのは難しいねぇ。

多摩川に100万匹以上の天然鮎が遡上していることや、
飯豊のイワナ裁判など釣りに関する興味深いはなしも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月18日 (木)

INTO THE WILD

51lt9dzrpml_ss500_

ちょいと前に読んだ「INTO THE WILD」という本が映画になったんで、
新宿高島屋にあるテアトルタイムズスクエアに観に行って来た。
大学を卒業したアメリカの若者が、
物質文明からはなれた生活を求めてアラスカに行ったというようなオハナシ。
最後は餓死してしまう実話。
経験上たいていは本の方がオモロイという例に漏れず、
これもうーんと唸ってしまった。
そりゃ時間的に映画は難しいし、
登場人物のイメージが違ったりするから仕方ないのかねぇ。
しかしこういった映画が上演されるのは単純にウレシイ。
水曜日は1,000円という事もあってか、かなりの人が観に来ていた。
消費の毎日に疲れちゃった・人当たりしちゃったなんて人にはいいかもしれん。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年5月29日 (木)

サンカ

丹沢の本を読んどったら、
昭和30年くらいまで戸籍も持たずに山で暮らしていた人たちがいるという興味深い一章があった。
山窩(サンカ)と呼ばれていたらしい。
その呼称は『インディアン』同様、体制が付けた蔑称のようだ。
柳田國男や宮本常一も研究対象としていたようで、
冬は蓑作り・夏は山の幸と生活スタイルは産業革命とは無縁の様子。
家を持たず、川辺で瀬ぶりというテント生活という自由さ。
五木寛之の『風の王国』もサンカが題材。
(ちょっとフリーメーソンや青森のキリストの墓的なストーリーか?)

未だワカランことが多いようで、雪男・ツチノコ系の怪しさがあるが。
何冊かアマゾンで関連書籍を購入してみてわかりやすかったのがコレ。

51g8mjj75fl_sl500_aa240_
幻の漂白民・サンカ

こんな生活に憧れてしまうのは浅い書見故美化し過ぎかもしれんが、
レノンの『Imagine』はこんな世界かもしれんと夢想するのも楽しい。

強者が残した歴史しか知らんのは危ういのぉとウーンと唸る。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年5月14日 (水)

釣れんボーイ

51yxdya56jl_sl500_aa240_

オチもなければ盛り上がりも無い、
売れない漫画家の日常を釣り主体に進むマンガ。
ストーリーに脈絡も無いが、なんともいえない雰囲気がある。
40前後の冴えない悩みにリアリティが。
つげ義春ほどどん底感が無く、吾妻ひでおの失踪日記ほどヤバくない。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年5月 8日 (木)

四国遍路

41fys4nfsfl_sl500_aa240_

この新書「どこで」・「なにを」という構成だけではなく、
テーマがあって章が成り立っているのが新鮮で読みやすく、
歩きとバイクの違いは有れど、共感できる部分が多い。
雨に濡れきると爽快というような表現があったが、
バイクもその通りで(人によっては不愉快かもしれんが)ずぶ濡れになると、
あぁもうこれ以上も以下もない気分になる。
スピードが有る分、荒修行だが。
(大粒の雨はたいへん痛い)

最近のツーリングはどーも目的だけが先に立つようでイカンなぁと知らされた本であった。
ただ走るだけでいいのかもしれん。


| | コメント (2) | トラックバック (0)